
Excel Copilotとは?2026年最新の機能概要
Excel CopilotはMicrosoft 365に統合されたAIアシスタントで、Excelのシート上で自然言語を使ってデータ分析・数式生成・グラフ作成などを実行できる機能です。筆者もChatGPTやClaudeを日常的に使っていますが、Excel内でそのまま指示できる手軽さは別格だと感じています。
従来は「関数を調べてコピペ」「グラフの種類を手動で選択」という作業が、今は日本語でひと言指示するだけ。操作の手間が体感で半分以下になりました。
Microsoft 365 Copilot全体の活用法は Microsoft 365 Copilot 使い方 にまとめているので、Excel以外のアプリも気になる方はあわせて読んでみてください。
Excel Copilotでできること一覧
2026年4月時点でExcel Copilotが対応している主な機能はこちらです。
- データの傾向・外れ値・相関関係の分析
- グラフ・チャートの自動生成
- VLOOKUP/XLOOKUP・SUMIFS・IFなどの数式生成
- 条件付き書式の自然言語設定
- テーブルの並べ替え・フィルタ・強調表示
- VBAマクロの自動生成
- 複数シートをまたいだ横断分析
各機能の具体的な操作は後のステップ解説で順番に説明します。
無料版と有料版の違い・料金体系【2026年版】
2026年4月15日以降、大規模組織(2,000シート以上)ではアドオンライセンスなしのExcel Copilot利用が不可になりました。個人・中小企業向けには引き続き利用できますが、プランによって機能範囲が異なります。
| プラン | 月額料金 | Copilot利用 |
|---|---|---|
| Microsoft 365 Personal | ¥2,130/月 | ○ |
| Microsoft 365 Family | ¥2,740/月 | ○ |
| Microsoft 365 Premium(個人) | ¥3,200/月 | ○ |
| Copilot Business(法人) | ¥3,148/ユーザー/月(税抜) | ○ |
| Copilot Enterprise(法人) | ¥4,497/ユーザー/月(税抜・年払い) | ○ |
最新の価格・プラン詳細は必ず公式サイトで確認してください。無料のAIツールをまとめて知りたい方は 無料AIツールまとめ もどうぞ。
【事前準備】Excel Copilotを使うための環境設定と有効化手順
5ステップの操作に進む前に、ここだけはクリアしておく必要があります。この準備を飛ばすと「Copilotボタンが表示されない」で詰まります。
必要なプランとExcelバージョンの確認方法
対応しているプランはBusiness Standard・Business Premium・E3・E5・Personal・Familyなど。確認手順はシンプルで、Excelを開いて「ファイル」→「アカウント」→「バージョン情報」でOKです。
デスクトップ版が最も機能が充実していて、Web版・モバイル版は一部機能が制限されています。まずデスクトップ版で試すのをおすすめします。
Copilotの有効化とデータのテーブル変換
組織利用の場合、管理者がMicrosoft 365管理センターでCopilotライセンスを割り当てる必要があります。個人利用なら対象プランに加入するだけでリボンにボタンが表示されます。
Copilotを使う前に必ずデータをテーブル形式に変換してください。 やり方はデータ範囲を選択して Ctrl+T。ヘッダー行があることを確認して「OK」を押すだけです。テーブル化していないとCopilotが列の意味を認識できず、엉뚱な結果が返ってきます。
リボンにCopilotボタンが表示されない場合は、①ライセンスの確認、②テーブル変換の実施、③Excelの最新バージョンへのアップデートを順番に試してみてください。
Excel Copilotの使い方を5ステップで完全解説
ステップ1:Copilotパネルを開いてプロンプトを入力する
リボン右端の「Copilot」ボタンをクリックするとシート右側にパネルが開きます。入力欄に日本語で指示を書くだけ。最初は「このデータの概要を教えて」と打ち込んで動作確認するのが手っ取り早いです。
パネル下部にはサジェスト(Copilotからの提案プロンプト)が表示されるので、何を聞けばいいかわからないときはそこをクリックするだけで動き始めます。
ステップ2:データ分析を依頼して傾向・インサイトを得る
分析系のプロンプト例を3つ挙げます。
- 「売上の月別推移の傾向を分析して」
- 「前月比で伸び率が高い商品カテゴリはどれ?」
- 「外れ値や異常な数値がある行を教えて」
Copilotは傾向・相関・外れ値などを文章で返してくれます。筆者が最初に使ったとき、手作業なら30分かかる月次レポートのサマリーを3分で出してもらえて正直びっくりしました。
結果が期待と違う場合は「もっと詳しく」「〇〇列に絞って再分析して」と追加プロンプトを送るだけで深掘りできます。
ステップ3:数式・関数を自然言語で生成させる
関数がわからなくても大丈夫です。こんな感じで指示するだけ。
- 「商品コードをキーにして別シートの価格を引っ張ってくる数式を作って」→ XLOOKUPを生成
- 「地域が"東京"かつ売上が50万円以上の合計を出す数式を作って」→ SUMIFSを生成
- 「この数式が何をしているか日本語で説明して」
生成された数式は「適用」ボタンでセルに直接入力されます。エラーが出た場合は「この数式のエラーを修正して」と投げれば再生成してくれます。
ステップ4〜5:グラフ作成・テーブル整形の実践操作
ステップ4:グラフ・チャートを一発で作成する
プロンプト例はこちらです。
- 「月別売上を棒グラフで表示して」
- 「商品カテゴリ別の売上比率を円グラフにして」
- 「広告費と売上の相関を散布図で見せて」
グラフはシート上に直接挿入されます。色・タイトル・凡例の変更は通常のExcel操作と同じ手順で編集可能。そのままパワーポイントに貼り付けてプレゼン資料にするフローが業務で一番使われているパターンです。
ステップ5:データの並べ替え・フィルタ・強調表示を指示する
整形系の指示例です。
- 「売上が10万円以上の行を黄色で強調して」
- 「日付の古い順に並べ替えて」
- 「担当者が未記入の行だけ抽出して」
条件付き書式も自然言語で設定できます。従来は「書式→条件付き書式→新しいルール…」と何クリックもかかっていた作業が、ひと言で完結します。
【業務別】Excel Copilot活用プロンプト集と実践例
営業・売上管理で使えるプロンプト5選
- 「来月の売上を過去6ヶ月のデータから予測して」
- 「顧客別の累計売上を集計して上位10社を表示して」
- 「目標達成率を算出する列を追加して」
- 「昨年同月比の増減率を計算して」
- 「売上上位・中位・下位にABC分類して色分けして」
各プロンプトに対してCopilotは数値の集計結果と、傾向の文章コメントをセットで返してくれます。
経理・人事・在庫管理で使えるプロンプト5選
- 「部門別の経費合計を集計して予算との差異を出して」
- 「今月の実績と予算の差額が大きい項目をハイライトして」
- 「残業時間が月45時間を超えている社員を抽出して」
- 「在庫回転率を算出する列を追加して」
- 「過去3ヶ月の平均と比べて異常な数値がある行を教えて」
プロンプトは「対象列の名前+やりたいこと+出力形式」を入れるとどの部署でも使い回しやすいです。
VBA・マクロ自動生成で定型業務を自動化する方法
「毎月このデータを別シートに集計してPDF出力するマクロを作って」と指示するだけでVBAコードが生成されます。
ただし、生成されたコードは必ず中身を確認してから実行してください。 セキュリティ設定によってはマクロ実行がブロックされることもあります。コードの意味がわからない場合は「このコードを日本語で説明して」とCopilotに聞けばOK。AIコーディングツール全般を比較したい方は AIコーディングツール比較 も参考にしてください。
Excel Copilotのプロンプトのコツとトラブルシューティング
Copilotの精度を上げるプロンプト作成3つの原則
原則1:列名を明示する
「売上を集計して」より「売上金額列を月別に集計して」のほうが正確に動きます。
原則2:出力形式を指定する
「分析して」だけでなく「表で」「グラフで」「箇条書きで」と形式を指定するとイメージ通りの結果が返ってくる確率が上がります。
原則3:複雑な指示は分割する
「集計して・グラフにして・異常値を探して」を一度に頼まず、3回に分けて指示するほうが精度が高いです。
よくあるエラー・不具合と対処法一覧
- Copilotボタンがグレーアウト →
Ctrl+Tでテーブル変換、ライセンスを確認 - 指示と違う結果が返ってくる → 列名を明示したプロンプトに書き直す、ヘッダー行を確認
- 処理が途中で止まる → データが数万行を超えている場合は範囲を絞って分割処理する
- 日本語の認識がズレる → カタカナ表記・句点を使った言い回しに変えてみる
Excel Copilotのメリット・デメリットと注意点
Excel Copilotを業務に導入する5つのメリット
- 関数作成・グラフ作成の工数が体感で半分以下になる
- Excel初心者でもXLOOKUPやSUMIFSが即使える
- 手打ち作業が減るのでヒューマンエラーが激減する
- グラフ+コメント付きレポートが短時間で仕上がる
- マクロ自動化で毎月の定型作業から解放される
知っておくべき3つのデメリットと運用上の注意点
①出力結果は必ず人間が確認する。 数式もグラフも「それっぽく見えるけど間違っている」ことがあります。特に数値が絡む業務は必ずダブルチェックを。
②機密データ・個人情報の取り扱いに注意。 社内規定に応じてCopilotへの情報入力範囲を決めておく必要があります。
③データ量が多すぎると動かない場合がある。 数十万行を超えるデータは範囲を絞るか、分割して処理しましょう。
AIツール全般の選び方は AIツールおすすめ にまとめているので参考にしてください。
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まとめ:Excel Copilotの使い方を5ステップで振り返り
Excel Copilotの使い方を5ステップでおさらいします。
- ステップ1:リボンの「Copilot」ボタンでパネルを開く
- ステップ2:「データの傾向を分析して」で分析を依頼する
- ステップ3:「〇〇の数式を作って」で関数を生成させる
- ステップ4:「〇〇をグラフで表示して」でビジュアル化する
- ステップ5:「〇〇行を強調して」で整形・条件付き書式を設定する
最初は手持ちの簡単なデータで試してみてください。プロンプトのコツ3原則(列名を明示・出力形式を指定・指示を分割)を意識するだけで、結果の精度がぐっと上がります。
この記事は2026年4月時点の情報をもとに書いています。Microsoftのアップデートに合わせて随時内容を更新予定です。
もっと詳しく知りたい方は → Microsoft 365 Copilot 使い方完全ガイド
参考書籍
- この一冊で全部わかる ChatGPT & Copilotの教科書(中島大介)
- Copilotの基本が学べる教科書(一冊に凝縮 Compact Edition)(山本結叶莉)
- やりたい!ができる Copilot 本格活用(ユースフル(長内 孝平))












